2021年 秋の便り

ようやく秋らしく過ごしやすい日々となりました。
天気予報でずらっと先の一週間が『晴れ』のマークだと、なんだかうれしい気持ちになりますね!

ハッピーハロウィン!

今年は教室の子どもたちに、ほんのちょっとずつ ♪ トリート (ごほうび) を配ります。
そのタイトルも、「カミナリ or トリート」。れんしゅうしないとおこられちゃうぞ! とラベルを作りました。
(本来は「トリック or トリート」 いたずらされたくないならお菓子をちょうだい!という意味で、子どもたちからの要求が先ですが…)

猛暑の夏が長かったせいか、今年は秋のバラの様子は控えめ。少しさびしいかな~。
みなさんのお庭には何か咲いていますか?
これは千鳥教室ガーデンに咲いたバラ、『ジュリア』。「努力の人」という花言葉を持っています。

努力の人といえば、今年のショパンコンクールは烈しかったですね。
日本人の大活躍は大変嬉しいニュースでした。
彼ら一人ひとりを知るにつけ、格式だけに収まらないアグレッシブな面に、感服することしきり。
今、若い人たちのクラシックは、才能やコツコツ努力だけではなく、発案力を持ち、果敢に自らの活動を切り開いていっています。以前とは違う時代の変遷を感じます。
ショパンコンクール挑戦で花形デビューというより、元々活躍している人が、ショパンコンクールでさらに自分磨きをしていると思いました。
そのような演奏が、今はポーランドからyoutubeでライブで同時配信される時代。日本で聴こうとすると、昼夜が全く逆なので、アーカイブ(記録)の形でも好きに聴けます。
ニュースで結果を聞くだけの昔とは異なり、世界中の聴衆が実際の内容を楽しめて、地球まるごと審査員状態でした。
その配信にスーパーチャット(スパチャ)といって、『投げ銭(寄付)システム』が用意されていることも、なるほど!時代です!
これで配信者は距離を超えて、有志からの醵金を受け、運営を図れるのです。

ショパンは楽譜通りに弾けるようにするだけでも大変な作曲家です。
色々な曲を弾いていて、自分の手を眺めつつ、「この手がもう少し大きかったら…」と嘆くわけです。ですが、そんなことは何の言い訳にもならないくらい華奢な指で的確に鍵盤を弾きこなす様子を拝見していて、その努力たるや如何ほどかと敬服の一言です。

二位を取られた反田恭平さん、四位に入賞された小林愛実さん、おめでとうございます。
そして決して引けをとらぬ演奏であった日本人演奏者全員を誇りに思います。心からの拍手と感謝を届けたいです。